無言実行

「夢は口に出したほうがいい」

いつからかその言葉を信じて夢に邁進してきたけど、私には合わないのかも。と、いまさら気づいてしまった。

口に出したほうが、常に目標を意識できたりいろんな人が繋げてくれたり、叶いやすくなるってことなんだろう。

もちろんそのメリットはあったと思う。ただ、私は言葉にするほど、他人の反応まで飲み込んでしまって、大切な気持ちが薄れていくような感覚があった。

これまでは”そんなことで揺らぐ気持ちならその程度だ”と、スパルタな解釈をしていたけれど、妊娠を機に「心身を守ること」を最優先に考えたとき、その考えは覆った。

大切なことこそ、自分がわかっていればいい。シェアが日常的な時代だとしても、すべてを共有する必要はとくにないんだと。

そんなことに気づきはじめた頃、友達が教えてくれた占いに書いてあった “無言実行タイプ” という結果。

それを見て、思った。

誰もが有言実行じゃなくていいんだと。

知らないあいだに、こうあるべきだと思い込んでいたのかもしれない。

“無言実行” が見事に腹落ちした私は、その日から自分の心にちゃんと鍵をかけた。

それは昔のように心を閉ざすことではなく、自分の気持ちを守り、大切にするための手段。

それに、今の私なら口に出さなくたって目標をちゃんと意識できる。日々、達成に必要な行動をコツコツ取ることもできる。

他人の声や評価がないほうが、行きたい場所にまっすぐに向かっていけるのなら、わざわざ口に出す必要はない。

そもそも、有言実行という言葉は、不言実行から派生した言葉らしい。

「有言実行」は「言ったことを必ず実行する」という意味です。この言葉を辞書で引くと【不言実行をもじって作られた語】と書かれています。「不言実行」(あれこれ言わずにやる)の言葉が先にあったわけです。

知らなかった。
でも、あらためて腑に落ちた。

たしかに「あれこれ言わずにやる」のほうが、性に合ってる。

日々あれこれと考えを巡らせるなかで、こうした気づきに出会い、自分を知れることが楽しい。

次はどんな気づきが得られるのか、自分が何を思い、どう変わっていくのか、それが私にとっての人生の楽しみ方であり、歩み方なのかもしれない。

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